「漢字を、とりにいく。」は、ひらがなで出たことばのよみを見て、9マスから、社会科用語として正しい漢字を順番にえらぶゲームです。
「輪中」に「十」?― かんたんな字ほどまよう?
かんたんな字でも、まようことがあります。地理のことばを例に見ていきます。
かんたんな字ほど、まよう?
「じゅう」と聞くと「十」、「たい」と聞くと「大」。よく知っている字が、先に頭にうかぶことがあります。
ゲームの9マスには、そうした、つい書いてしまいそうなかんたんな字もならべています。
「輪中」の「中」は「じゅう」
輪中(わじゅう)は、低い土地のまわりを堤防でぐるりとかこんだ地域のことです。かこむのは、洪水から家や田畑を守るためです。
濃尾平野(のうびへいや)を流れる川の下流で見られます。
「わじゅう」と聞くと、ぱっと「十」がうかんでくるかもしれませんが、この「じゅう」は「輪の中」の「中」です。
「一日中」「世界中」の「じゅう」と同じ読み方です。
また、9マスには「論」もならべています。「輪」と「論」は、右がわのつくりが同じ形です。
「輪」は車へん、「論」はごんべんです。
車の「わ」を思い出すと、「輪」がえらびやすくなります。
太平洋の「太」と大西洋の「大」
太平洋(たいへいよう)の「たい」は「太」、大西洋(たいせいよう)の「たい」は「大」です。
どちらだったか、まよったことはありませんか。
ゲームでは、太平洋の9マスに「大」もならべています。
意味で考える字:扇状地の「扇」と、人口密度の「密」
扇状地(せんじょうち)は、扇(おうぎ)のような形に広がる土地です。山から平地に出た川が運んできた土や砂、小石がつもってできます。
9マスには、同じ「せん」と読む「千」もならべています。
「おうぎの形の土地」と意味を思い出すと、「扇」をえらぶ手がかりになります。
人口密度(じんこうみつど)や過密(かみつ)の「みつ」は、「密」です。
どちらの9マスにも、同じ「みつ」と読む「蜜」をならべています。
「密」には、すきまがない、こみ合っているという意味があります。「蜜」は、はちみつの「蜜」です。
ふたつの字は形もよくにていますが、下が「山」「虫」になっていますね。
「こみ合っている」という意味と、字の形の両方が手がかりになります。
点ひとつ・線一本― ほんの少しのちがい
9マスには、よみが同じ字のほかに、形のにた字や、数の字もならべています。
関東平野(かんとうへいや)の9マスには「干」を、大阪府(おおさかふ)の9マスには「太」や「犬」をならべています。
人口密度の9マスには「入」を、二毛作(にもうさく)には「三」、三角州(さんかくす)には「二」もならべています。
ぱっと見てえらぶと、別の字に手がのびることもあるかもしれません。
そんなところも、このゲームのおもしろさのひとつとして楽しんでください。
意味と形を手がかりに
かんたんな字や知っている字に向き合うときほど、一度落ち着いて、一画ずつじっくり見てみましょう。
よく知っている字が先に頭にうかんでも、その字が正しいとはかぎりません。
まよったときには、字の意味が手がかりにならないか、考えてみてください。
ほかの読み物
ゲームであそぶ
ここに出てきたことばは、地理の分野で実際に9マスからえらんで遊べます。読み物で見た字を、ゲームでも確かめてみてください。