「漢字を、とりにいく。」は、ひらがなで出たことばのよみを見て、9マスから、社会科用語として正しい漢字を順番にえらぶゲームです。
「遣」と「遺」― 形のにた字がならぶ歴史のことば
遣隋使(けんずいし)・遣唐使(けんとうし)の「遣」と、「遺」。
ゲームではあえて、形のよくにた字を同じ9マスにならべています。どこがちがうかに注目することが、正しい字をえらび、書けるようになるための一歩になります。
形がにていると、なぜまようのか
形のにた字は、ちがうところがほんの少しだけ、ということがよくあります。ぱっと見ただけでは、そのちがいを見落とすことがあります。
どこがどんな風にちがうのかを、具体的な字で見ていきましょう。
「遣」と「遺」は、意味で分ける
遣隋使(けんずいし)や遣唐使(けんとうし)の「遣」は、「つかわす」という意味の字です。人を送り出す、という意味です。
遣隋使は中国の隋へ、遣唐使は唐へ、日本から送られた使いです。
いっぽう「遺」は、「のこす」という意味の字です。遺産や遺跡の「遺」です。
ふたつの字は、しんにょうの上の部分が少しちがうだけです。形で判断できないときは、意味で考えます。使いを「送り出す」ことばなので、「つかわす」の「遣」になります。
「隋」と「随」、王朝の名前の字
遣隋使の「隋」も、まよいやすい字です。
ふだんの文章では、「随筆」や「随時」の「随」のほうをよく見かけるかもしれませんね。「随」には「したがう」という意味があります。
「隋」は、中国の王朝の名前に使われる字です。ふだんはあまり見ないので、ゲームではつい、見なれた「随」に手がのびることもあるかもしれません。「随」にはしんにょうがありますが、「隋」にはありません。
「徴」と「微」、「幕」と「墓」― ちがいはほんの少し
ほかにも、9マスに形のにた字をならべている歴史のことばがあります。
- 徴兵令(ちょうへいれい)の「徴」と「微」は、よくにています。まん中の部分を見くらべると、ちがいが見つかります。
- 鎌倉幕府(かまくらばくふ)の「幕」と「墓」は、上がまったく同じです。下が「巾」か「土」かのちがいです。
「鎌」は、金へんに「兼」を合わせた形です。そのため、鎌倉幕府の9マスには、「兼」や、「金」の入った「釜」もならべています。
ちなみに、鎌倉幕府の執権(しっけん)の9マスには、「幸」も置いてみました。
覚えるときのこつ
覚えるときには、ちがう部分を指でなぞってみてください。
そのうえで、意味を一言そえると、判断しやすくなります。「遣」なら「つかわす」、「幕」なら「布のまく」です。
形と意味の両方から見ることが、えらぶときの手がかりになります。
ほかの読み物
ゲームであそぶ
ここに出てきたことばは、歴史の分野で実際に9マスからえらんで遊べます。読み物で見た字を、ゲームでも確かめてみてください。